【よりみち】食指が動きまくった本たち。
*ブックカバーチャレンジ 4日目*
母から贈られた「ルーンの書」
読めば読むほど不思議で面白くて、オーディンの魔法に溜息でした。「ルーンの書」を皮切りに、漫画以外の本に出会う機会が増えました。
父の死後、宗教書にも手を出したとお話しましたが、なにから読んでいいか分からなかったので、学研の本なら初心者向けだろう…「ムー」も学研だし…という安易な考えから、このシリーズを読んでいました。ムースーパーミステリーシリーズとか、〜がわかる!といった解説本とか、随分お世話になりました。学研さん、ありがとう。
「〜の謎」「〜怪奇事件」「〜殺人事件」などの、目を引くタイトルに夏の虫の如く引き寄せられていき、残酷な内容のものも読むようになりました。
「エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件」
「ラトクリフ街道の殺人」
「切り裂きジャック」「真相”切り裂きジャック”は誰なのか」
ただ残酷なものというより、なぜそれが起こったのか?時代背景は?容疑者はどんな人物か?その家族は?友人は?警察や裁判所の対応は?マスコミは?といった、多くの様々な「なぜ?」「どうして?」「どうなったの?」という起承転結というか、事件の流れや影響について、とても興味を持っていたのだと思います。これは私のベースになりました。
「ムー」で「ちょっと不思議な話」を連載していた南山宏さんが監修した本も、多く読みました。
「空飛ぶ円盤の真実」「怪奇の解剖学」「アトランティスの記憶」「心霊の次元」「幽体離脱」これらはすべて、国書刊行会の本です。今も昔も、国書刊行会の大ファンです。
「バベルの図書館」
アルゼンチンの作家で現代文学の巨匠とされるホルヘ・ルイへ・ボルヘスが編集、序文もつけたシリーズもので、幻想、怪奇を中心に選出された文学全集です。
紹介されている作家は有名どころが多いのですが、中には未知の作家もいて非常に面白いです。
パピーニはこの全集で初めて知りました。「逃げてゆく鏡」「返済されなかった一日」「泉水のなかの二つの顔」…全編、幻想的で摩訶不思議で、ショックも伴うような話ばかりですが、文体は優しく読みやすく、いとも簡単にパピーニの世界に入って行ってしまいます。
カフカ、ポー、ホーソーン、チェスタトン、キプリング、ダンセイニ卿、カゾット、スティーブンソン、メルビル、ヴォルテール、ウェルズ、ワイルド、サキ…どこかで一度は聞いたことのある作家の、触れていなかった作品たちに出会えたのも、この全集でした。
本を読んでいると、表紙や挿絵が氣になって、そこから枝葉が広がることがあります。
ピエール・グリパリ「ピポ王子」
「好きそうだから」という理由で、母が買ってきてくれた本。
作家が夢で見たものをそのまま書いた…というイントロからして、そんなの頭の中では面白いけどさ…と、斜めになって読み始めたら、あれよあれよと夢中に。アカシックレコードについて知った本となりました。
そして、この本での重要な出会いは、表紙と挿絵を担当していた内田善美!!!
麗しい絵の虜になり、作品を買い集めました。
「星の時計のLiddell」
感情の起伏のない、暇な金持ちの主人公が、人間界と幽界との境にいる友人を通して、人とはなにか、生きるとはなにか、時空とは…を探す話。哲学的で情緒的で、メランコリック。内田さんの漫画家活動最後の作品にして、最高傑作。これはぜひ読んで。
「草迷宮・草空間」
人間になっていく市松人形との童話。哀しいほど美しい日常が描かれています。
「ひぐらしの森」
思春期ってこんなに美しかった?尊かった?と、オトナの私は切なくなった作品。
「空の色に似ている」
こちらも青春って儚くて切ない…けど、しっかり光を放っているんだ…みたいなことを確信した作品。前を向いていれば、進んでいくんだと元氣をもらった作品。
「かすみ草にゆれる汽車」
愛ってなんだ…萩尾望都の「6月の声」「みずうみ」「花と光の中」「マリーン」などにあるテーマと同じ匂いがするけど、まったく視線が違う。いろんな捉え方、表現があるのだなぁ…を、しみじみ感じた作品。
「秋のおわりのピアニシモ」
表題作、収録作「なみの障害物レース」共に、女の子の自立を描いた作品。自我が育つって素晴らしい世界を広げてくれるのです!
「星くず色の船」
収録作「イヴによせて」が、かなりショックだった…これも読んでもらいたい。泣きすぎて目が3になる…。
漫画も、ある一定の作家さんだけでなく、ちょっとでも興味が沸いたら読んでいました。
雑誌で読むことが多く、好きになった作家さんは単行本も買いました。
別冊マーガレット 集英社
紡木たく「待ち人」「ホットロード」
多田かおる「愛してナイト」
槇村さとる「愛のアランフェス」「ダンシング・ゼネレーション」「NYバード」
くらもちふさこ「おしゃべり階段」「いつもポケットにショパン」
亜月裕「伊賀カバ丸」
河あきら「いらかの波」
アルコ+河原和音「俺物語!!」
月刊フラワーズ 小学館
吉田秋生、波津彬子、萩尾望都、竹宮惠子に関しては作品が選べない…
西炯子「男の一生」「姉の結婚」
さいとうちほ「少女革命ウテナ」「とりかえ・ばや」
名香智子「黒の皇太子」「桜の国から・霧の国へ」「黒百合の騎士」
吉野朔実「いたいけな瞳」
渡辺多恵子「ファミリー!」
田村由美「天使かもしれない」
秋里和国「花のO-ENステップ」「MADE inにっぽん」
美内すずえ「ガラスの仮面」「聖アリス帝国」「白い影法師」「13月の悲劇」「魔女メディア」「黒百合の系図」他(「みどりの炎」って作品が残酷で恐ろしくて面白いのだけどマーガレット掲載だった)
和田慎二「スケバン刑事」「ピグマリオ」「クマさんシリーズ」「左の目の悪霊」「超少女明日香シリーズ」他にも!!!
山岸凉子「日出る処の天子」「妖精王」他短編も秀逸。
三原順「はみだしっ子」永遠の名作!!!「ルーとソロモン」
魔夜峰央「パタリロ!シリーズ」「ラシャーヌ!」(「飛んで埼玉」で再ブレイクした魔夜先生。お嬢さんも漫画家さん。山田マリエ「魔夜の娘はお腐り申し上げて」最高です)
酒井美羽「セラーブルーの青春」「ミミと州青さんシリーズ」「通り過ぎた季節」
谷地恵美子「つっぱりゾーン」「すーぱぁキッド」
神坂智子「シルクロードシリーズ」
河惣益巳「ツーリングエクスプレスシリーズ」「火輪」
野間美由紀「パステルゲームシリーズ」
日渡早紀「僕の地球を守って」
川原泉「笑う大天使」「空の食欲魔人」「バビロンまで何マイル?」
佐々木倫子「動物のお医者さん」「林檎でダイエット」「食卓の魔術師」「ペパミント・スパイ」「家族の肖像」「代名詞の迷宮」(「Heaven?」「チャンネルはそのまま!」「月館の殺人」「おたんこナース」など秀作だらけ。読んで!)
愛田真由美「マリオネットシリーズ」
柴田昌弘「紅い牙シリーズ」「ブルーソネット」「未来都市バラン」等々、メカニックが凄いのよ(別マにもよく描いていらして、紅い牙シリーズの最初は別マだった)
山口美由紀「フィーメンニンは謳う」「タッジー・マッジー」
ひかわきょうこ「ちょっとフライディ」「彼方から」「白い窓の向こう側」「時間をとめて待っていて」
成田美名子「エイリアン通り」「みき&ユーティ」「あいつ」「花よりも花の如く」
樹なつみ「マルチェロ物語」「OZ」「花咲ける青少年」
清水玲子「月の子」「輝夜姫」「秘密」
津田雅美「彼氏彼女の事情」
マツモトトモ「キス」「ボーズラブ!!!」「美女が野獣」
少年誌は毎週買っていた時期があり、家に雑誌が溢れてしまって家族からかなり怒られていました…うはは。歯医者さんや内科、耳鼻科に行くと必ず少年誌が置いてあって、待ち時間ずっと読んでいました。電車の中で読んでいる男の人が多く、背後から覗き込んでいたら「あげる」と貰ったこともありました…小学生の私は何をやっていたのやら…そのとき読んだ短編が忘れられず、ずっと記憶していたのですが、後に諸星大二郎作品だと判明し、作品を買い集めました。
週刊少年ジャンプ 集英社
秋元治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
江口寿史「すすめ!パイレーツ」「ストップ!ひばりくん」
金井たつお「いずみちゃんグラフィティー」
鳥山明「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」
新沢基栄「ハイスクール!奇面組」
北条司「キャッツ・アイ」「シティハンター」
高橋よしひろ「銀牙ー流れ星銀ー」
宮下あきら「魁!男塾」
車田正美「聖闘士星矢」
徳弘正也「ターヘルアナ富子」「ジャングルの王者ターちゃん」
荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」
江川達也「まじかるタルるートくん」
桂正和「電影少女」
冨樫義博「幽☆遊☆白書」「HUNTER×HUNTER」
井上雄彦「スラムダンク」
和月伸宏「るろうに剣心」「武装錬金」「エンバーミング」は未完…くぅ…
うすた京介「すごいよ!マサルさん」「ピューと吹く!ジャガー」
藤崎竜「封神演義」
尾田栄一郎「ONE PIECE」
森田まさのり「ROOKIES」
武井宏之「シャーマンキング」
鈴木央「ライジングインパクト」
小畑健「ヒカルの碁」「DEATH NOTE」「バクマン。」「プラチナエンド」
許斐剛「テニスの王子様」
岸本斉史「NARUTO」
矢吹健太朗「BLACKCAT」「ToLOVEる」
河下水希「りりむキッス」「いちご100%」
澤井啓夫「ボボボーボ・ボーボボ」
久保帯人「BLEACH」
村田雄介「アイシールド21」
空知英秋「銀魂」
天野明「家庭教師ヒットマンREBORN」
星野桂「D.Gray-man」
西義之「ムヒョとロージーの魔法法律相談所」
河野慶「ユート」
松井優征「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」
椎橋寛「ぬらりひょんの孫」
週刊少年サンデー 小学館
楳図かずお「おろち」「アゲイン」「漂流教室」「まことちゃん」
赤塚不二夫「天才バカボン」
水島新司「男どアホウ甲子園」
藤子不二雄A「プロゴルファー猿」
小山ゆう「がんばれ元気」
高橋留美子「うる星やつら」「らんま1/2」「犬夜叉」
六田登「ダッシュ勝平」
池上遼一「男大空」
細野不二彦「さすがの猿飛」「Gu-Guガンモ」
村上もとか「六三四の剣」
金井たつお「天まであがれ」
あだち充「タッチ」「ラフ」「いつも美空」
新谷かおる「ふたり鷹」
岡村賢二「天地無用」
ゆうきまさみ「機動警察パトレイバー」
皆川亮二「スプリガン」「ARMS」
藤田和日郎「うしおととら」「からくりサーカス」
久米田康治「行け!南国アイスホッケー部」「かってに改蔵」
青山剛昌「名探偵コナン」
安西信行「烈火の炎」
曽田正人「め組の大吾」
雷句誠「黄金色のガッシュ!」
福地翼「うえきの法則」
田辺イエロウ「結界師」
週刊少年チャンピオン 秋田書店
水島新司「ドカベン」
藤子不二雄「魔太郎がくる!」
つのだじろう「恐怖新聞」
山上たつひこ「がきデカ」
古賀新一「エコエコアザラク」
望月あきら「ゆうひが丘の総理大臣」
鴨川つばめ「マカロニほうれん荘」「マカロニ2」
内崎まさとし「らんぽう」
どおくまん「熱笑!花沢高校」
浜岡賢次「浦安鉄筋家族」
やまさき拓味「優駿の門」
高橋葉介「学校怪談」「KUROKO」
立原あゆみ「本気!」
佐藤健悦「舞-HiME」「舞-乙HiME」
週刊少年マガジン 講談社
ちばてつや「ハリスの疾風」「あしたのジョー」
水木しげる「悪魔くん」
石ノ森章太郎「サイボーグ009」
つのだじろう「空手バカ一代」「うしろの百太郎」
ながやす巧「愛と誠」
永井豪「バイオレンスジャック」「手天童子」
矢口高雄「釣りキチ三平」
手塚治虫「三つ目がとおる」
水島新司「野球狂の詩」
柳沢みきお「翔んだカップル」
小林まこと「1・2の三四郎」
三浦みつる「Theかぼちゃワイン」
寺沢大介「ミスター味っ子」
玉越博幸「BOYS BE…」
さとうふみや「金田一少年の事件簿」「探偵学園Q」
朝基まさし「サイコメトラーEIJI」「クニミツの政」
野中英次「魁!クロマティ高校」
小林尽「スクールランブル」
大暮維人「エア・ギア」
赤松健「魔法先生ネギま!」
ホラー雑誌もよく読んだなぁ…
月刊ハロウィン 朝日ソノラマ(現 朝日新聞出版社)
まつざきあけみ「華麗なる恐怖シリーズ」
高橋葉介「金目童子」
篠原烏童「幻惑の摩天楼」「純白の血」
御茶漬海苔「惨劇館」
木村直巳「ダークキャット」
永久保貴一「カルラ舞う!」
JET「倫敦魔魍街」
眠れぬ夜の奇妙な話(通称ネムキ)
今市子「百鬼夜行抄」
波津彬子「雨柳堂夢咄」
諸星大二郎「栞と紙魚子シリーズ」
ほんとにあった怖い話(通称ほん怖)
読者からの実体験を1話完結形式で漫画化したハロウィンの増刊誌。様々な漫画化が執筆していて、好みの絵柄の人を見つけると、コミックを探したりしたものでした。
この雑誌で見つけた作家さんに猪川朱美、加門七海、流水りんこ、山本まゆり、伊藤三巳華がいます。
残念ながら、これらの雑誌は朝日ソノラマさんがなくなったこともあり、休刊。
雑誌がなくなるって悲しい出来事ですが、時代の流れでもあるのでしょうか…。
月刊ASUKA KADOKAWA
創刊された当時、錚々たるメンバーが執筆していて腰が抜けた覚えが。
萩尾望都、竹宮惠子、山岸凉子、谷地恵美子、高口里純、神坂智子…少女誌では初出だった杉浦日向子も登場していた…KADOKAWAの威力、恐るべし。
KADOKAWAといえば、怪談専門誌「幽」というのがあって、特集記事、インタビュー、グラビア、小説、漫画など盛り沢山な内容で、辞典のように分厚いんですが、掲載されている漫画家が大好きで、よく買っていました。「怪」も良い雑誌。合併したらしく、現在は「怪と幽」です。
あれ…結局、漫画中心だなぁ…もう少し小説とか専門書とか紹介できるかと思ったのですけど。
むぅん…
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ということで。
次回は、読む目的を持って漁った本たちを紹介します。
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7つのテーマ
1日目【さわり】読むことを学んだ本たち。
2日目【ころぶ】アンテナの方向性に変化を与えた本たち。
3日目【のびる】読むを発展させてくれた本たち。
4日目【よりみち】食指が動きまくった本たち。←イマココ
5日目【のぼる】読む目的を持って漁った本たち。
6日目【きする】結局、これが好きだと氣づいた本たち。
7日目【しんてんち・ふか】新たな世界観を学んだ本たち。
補足1:
事情により義母の家にいるので、ご紹介する本は私が撮ったものではなく、密林や出版社の紹介写真になりますことをお許しください。
補足2:
バトンをお渡しする人を特定しません。
ご紹介していく本をみて「あ、私もやりたい」とワクワクした方がいらしたら、どうぞチャレンジを始めてみてください。
読書好きによる読書好きの為の時間になりますように。 未来の読書好きに捧げます。
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