生命と暮らす

我が家には、猫が4人いました。

今年の春先までに立て続けに3人亡くして、
今は1人です。



写真は、最初に迎えた2人。
槐(えんじゅ)と蘇芳(すおう)です。


槐は去年、蘇芳は今年。
それぞれ、21歳で亡くなりました。


…長生きしたなぁ。幸せだったかなぁ。




槐と蘇芳の2人を迎える時、
家族や獣医や薬局の方に、
「死に水はとれるか?」と、
何度も何度も、
厳しく問い掛けられました。



あの時の、
肚の底から湧き上がる決意の炎を、
今も忘れません。



可愛いから
好きだから
かっこいいから
一人暮らしは寂しいから
捨てられていて可哀想だから



家族として迎える理由は、
正直、なんでもいいと思います。



大事なのは、

家族の一員として一緒に過ごす愛情と、

幸せなときも、不幸せなときも、共に在るという責任感を、
自分の内側にしっかりと構築していくことかもしれないな、
と感じています。



まるで、結婚の誓いのようですね。



でもきっと、そのくらいの覚悟と自覚が必要なんだと思います。







今年の3月に蘇芳が亡くなってしばらくして、
子猫を引き取らないか、という打診を受けました。


すぐにでも迎えたいと思いましたが、

今の生活ペースなどを考えると、

子猫を一から育てるのは、わたしには無理だと感じ、
お断りしました。


もっと、その子にふさわしい家庭があるはずだ、とも。




お断りして初めて、
生命を共にする重みを感じたようでした。




人間にも、動植物にも、
掛け替えのない生命が、1つずつ。



誰もが、
自分の生命も、誰かの生命も、
大切に扱えますように。










通奏底音

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