普段着の非日常

こんばんは、みっちです。

今朝、近所の小学校で避難訓練が行われていました。

銀色の防災頭巾を持った親子が、ゆったり、和やかに下校していました。低学年の子ども達は、親御さんと一緒に、高学年の子ども達は、ひとりで。

手元の防災頭巾がなければ、避難訓練中とはわからないくらい、穏やかで、のんびりしていました。


ゆったり歩く集団を横目に、駅に向かってテクテクしていたのですが、ふと、今、この瞬間に地震がきたら、多分、この和やかさは一変して、阿鼻叫喚となるのでは…と思いました。多分、誰も適切な行動もできず、指示も出せず、右往左往するだけなのだろうな…と。もちろん、私も。


そんなことを考えた時、以前、どこかの報道番組で、ある小学校の取り組みが紹介されていたのを思い出しました。うろ覚えで申し訳ないのですが、その小学校では避難訓練の日時を予告せず、普段の授業中にいきなり行うようにしている、とのことでした。


いつもの授業の時に、突然、非常用ブザーが鳴り、担任教諭の一喝を待たずに、生徒達はダッシュで行動。

出入り口の確保、誘導、点呼、避難経路と避難場所の確認、一緒に行動するグループの確認。避難場所に到着したら、状況確認と自宅までの経路確認。決してひとりにならないよう、声を掛け合いながらの帰宅。自宅に到着した子は、家族や学校に無事を連絡。

すぐに帰宅できない子は、グループの誰かの家に一時避難。その旨を親御さんに連絡。親御さんに連絡が取れない場合は、学校に連絡。

どの過程も、本当に真剣で、ふざけている子は誰もいません。テレビで取材されていることを差し引いても、子ども達の真剣さ、大人達の絶対に守るという意気込みが伝わってくるようでした。


子ども達のこれらの行動は、大人の指導の賜物であるかと思いきや、子ども達が自ら考えて行動しているとのこと。

その学校の校長先生は、取材に答えて、

「普段の行動が、いざという時に出る。だから、形骸化した訓練ではなく、自分で考え、行動する訓練を心掛けている。普段から身体に染み込ませていれば、災害時、恐怖で動けなくなったとしても、パニックに陥ることはないと思う。パニックにならなければ、生き延びる手立てを講じることができる」

と、こんな感じのことを言っていました。


いつでも動けるよう、普段から訓練して、準備しておく。

警察官や消防士のようですね。


この心構えは、ヒーラーにも言えることです。

現在、受講中の講座で、「上からお声がかかった時、すぐさま行動できるように自分というものをよく知り、メンテナンスしておくこと」と、繰り返し指導してもらっています。


そうでないと、いざという時、充分な仕事ができないからです。

日常的に避難訓練を行なっている小学校のように、身体に染み込むくらいに訓練して、初めて、非常時に使えるようになるのだな…と思います。


いつやって来るか知れない非常時に備えて、訓練を積み重ねていくのは、気の遠くなるような、ストイックな仕事に感じます。

でも実際は、肚をくくって、肝を据えて準備をし始めると、ちゃんとお役目が回って来るものです。


ヒーラーとして、いつでも出動出来るよう、訓練を重ねていきたいと感じます。




通奏底音

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